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山城水門
【やまきのみなと】


「日本書紀」に見える港。「日本書紀」神武天皇の条に「軍,茅渟山城水門〈亦名は山井水門〉に至る。時に五瀬命,矢の瘡痛みますこと甚し。乃ち撫剣りて,雄誥して曰はく,慨哉,大丈夫にして,いやしきやつこの手をおいて,報いずして死なむやとのたまふ。時の人,因りて其の処を号けて雄水門と曰ふ」とある。「五畿内志」に「山井水門,在樽井村」とあって,泉南市樽井地区を指すとする。隣接する男里地区には天神社があり,「和泉名所図会」に「男里の浜,松林の中に小祠あり。天神社といふ。これ,五瀬命,矢瘡を洗ふ地にして,即,男水門なり。後也,社を建て,五瀬命を祭るものならん歟」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7154662