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閼伽井町
【あかいちょう】


旧国名:大和

(近世)江戸期~明治17年の町名。奈良町に隣接する高畠村内に形成された町場の1つで,奈良町の1町として町の扱いをうけるようになった。奈良町の南方触口支配に属する。赤井町とも書く。奈良町の南部に位置し,久保町(現在の通称上久保町)の東の東西通りの街区。地名の由来は,「奈良坊目拙解」に「いにしへあか井坊といひし坊の跡也」と見える。また同書によれば,俗に閼伽井坊(あかんぼう)町といい,南側人家裏は「田野」,東は「野路口木戸門」を経て鏡明神・白毫寺に通じ,寛永・寛文年間以降に町屋が形成されたと記す。寛文初年以前の作製になる奈良絵図(東大寺図書館蔵)には新屋敷とあり,「町代日記」寛文10年2月10日条に興福寺僧坊の窪転経院知行所赤坊町と見え,貞享4年の「奈良曝」には阿加井坊と記す。元禄2年の家数32,竈数58うち大家32・借家26(奈良市史通史3)。享保12年2月20日中清水町南側裏屋から出火した火事で当町はことごとく焼失(奈良坊目拙解)。享保14年には,役家数7,家数27,竈数29うち大家20・借家9(奈良市史通史3)。新薬師寺南門西脇の鏡明神の氏子区域(奈良坊目拙解)。明治17年高畑村に編入。現在の奈良市高畑町のうち通称閼伽井町にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7165122