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辰市
【たつのいち】


旧国名:大和

佐保川支流岩井川下流域に位置する。地名の由来について「辰市村史」では2説を紹介している。1つは,平安遷都後毎月15日まで開かれていた市場が,辰の日のみ開市とされていたところから,「辰の市」と呼ばれるようになったという説で,もう1つは,皇宮からみて辰の方角にあたるところから「辰市」と称するようになったという説である。「大和志料」には,「辰市ハモト市場ノ名ニシテ,其ノ毎月辰ノ日ニ開キシヲ以テ名ヅケラレ終ニ地名トナレルモノナリ」とある。当地は早く「枕草子」に「市はたつの市」といわれ,歌も多く詠まれた。「拾遺愚草」の「辰の市や日を待賤のそれならばあすしらぬみにかへてあはまし」や,「壬二集」の「名におひて風もけふより辰の市やたつあき人の袖ぞ涼しき」などが知られる。
辰市郷(中世)】 鎌倉期から見える郷名。
辰市村(近代)】 明治22年~昭和30年の添上郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7167936