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麦谷
【むぎたに】


旧国名:大和

吉野川水系四郷川支流麦谷川の最奥部に位置する。地名の由来は,麦の植生にちなむものであろう(東吉野村郷土誌)。「霊異記」下巻第6話に「吉野山に一つの山寺あり,名を海部が峰(あまべがだけ)と号く。帝姫阿倍の天皇の御世,一の大僧あり」とあり,また「今昔物語」にも良算聖人と薊の岳の説話がある。薊岳に比定される。中腹の大鏡池には白蛇が住むとか,聖が岩と呼ばれる岩窟では十一面観音を刻んだとかの伝承があり,昔から神性の宿る山岳である(同前)。中世には,国民小川氏の支配下にあった。笹野神社は承和9年の創建と伝えられ,春日造りの社殿は文安2年の建築という。大又・大豆生(まめお)とともに三谷と呼ぶ。
麦谷村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
麦谷(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7169767