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白鬚神社
【しらひげじんじゃ】


日高郡日高町阿尾にある神社。旧村社。祭神は猿田彦大神・天津児屋根大神・事代主大神。創祀について「日高郡誌」は,天文初年に近江国白鬚神社(滋賀県高島郡高島町)から勧請したとしている。延宝6年の「日高鑑」に「白ひげ大明神」と見え,「続風土記」に「白髭明神社は阿尾浦の氏神なり」,また「寛文雑記には王子明神とあり」とあって,近世初期には成立していたことがわかる。そして当時は熊野王子を祭神としていたらしい。昭和32年の社殿改修時に発見された棟札は,享保14年6月の年号を持ち,光徳寺(浄土真宗本願寺派,日高町阿尾)の住職了応が再興したとある。その後の沿革は未詳。明治6年に村社に列した。毎年9月26日・27日に当社で行われる秋祭りはクエ祭りと称され,県無形民俗文化財。クエはスズキ科の海魚で,大きいものは体長1m以上になる。塩漬けにして天日で干したクエを神輿に作り,これを社殿に奉納する祭りで,奉納する当屋連中とそれを阻止しようとする若衆連中との数時間にわたる押し合いをクエ押しと呼んでいる。この祭りはまた厳格な頭屋制と宮座を伴うことでも知られている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7172016