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御幸川
【おこうがわ】


御幸川水系の本流,2級河川。東伯(とうはく)郡東伯(とうはく)町逢束に源を発し,逢束集落を通って日本海に注ぐ小河川。流長500m(指定延長275m・流域面積0.8km(^2) 県河川管理調書)。加勢蛇(かせいち)川の扇状地を浸食してできた川で,流域は水田や芝,蔬菜の生産が盛んで,付近の農作物の生産と結び付いて粟おこし工場がある。川名の由来は「伯耆民談記」によれば,元弘3年隠岐を逃れた後醍醐天皇が名和長年を頼ろうとしたが,船が東に吹き寄せられ,閏2月28日伯耆(ほうき)の片見の浦に着いたため,名和の湊へ船を返されたことから,今も逢束海岸にある岩を「返ル岩」と呼び,そのあたりに注ぐ小川を御幸川と呼ぶという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7174658