100辞書・辞典一括検索

JLogos

31

砺波村
【となみむら】


旧国名:伯耆

(近世)江戸期~明治10年の村名。伯耆(ほうき)国日野郡のうち。古くは外波村と書いたが,元禄16年砺波村と改めたという(日野山桜)。印賀川の支流砥波川下流の山峡に位置する。鳥取藩領。村高は,拝領高69石余,「元禄郷村帳」69石余,「天保郷帳」81石余(うち新田高11石余),「元治郷村帳」87石余,「旧高旧領」96石余。元禄の本免は5.8,「元治郷村帳」の物成は41石余。戸口は,「伯耆志」19戸・109人,「文久3年組合帳」19戸。往古大池があったが,それを埋めて1村をなしたという。出雲国との国境に位置するため,慶応元年木戸を設置する(藩史5)。出雲国の国境までは12町。鉄山が5か所あった。「伯耆志」によれば,林17町余を有し,産土神は大山祇命を祀る象王権現で,社地は東西12間・南北58間,社は方3尺,祭日は9月28日。明治4年鳥取県,同9年島根県に所属。同10年下阿毘縁(しもあびれ)村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7176135