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外浦港
【とのうらこう】


古名を姥の懐(うばのふところ)といい,浜田(はまだ)港域に含まれ,松原湾奥部にある小港。外野浦・殿浦とも書く。東西約80m・南北約800m,水深は5~13m(浅井村誌)とも20数m(浜田港史)ともいう。水底に泥土が多く,出洲・暗礁もなく,港口は西に開き,北風の害はないが,西風には出入が困難。松平周防守時代に北からの海水流入口を埋め立てたという。江戸期に西廻り航路の寄港地となって栄えた。明治末年に海底湧出の温泉利用を試みたが永続しなかった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7180281