100辞書・辞典一括検索

JLogos

16

新野
【にいの】


旧国名:美作

吉井川水系広戸川とその支流の田柄・西田柄・大谷の諸河川に沿って開けた小盆地に位置する。北西境に山形仙山塊がそびえる。地名は中山仙(山形仙)南麓に広がる平坦な扇状地に由来するといい(新野村史),三野のうち,広野・高野よりも後に開けたことから新の字を冠したという(東作誌)。また中国からの帰化人である秦人を新漢(いまき)部(新部・漢部と略記)といい,その土着開発地を新野・新田・新山(いずれも「いまきのあやべ」と訓む)と書くともいう(県通史上・県農地史・岡山地名考)。祇園感神院牛頭天王(現京都市八坂神社)の元宮であるという広峰神社(現兵庫県姫路市)の信仰圏内にあった。
新野郷(古代)】 奈良期~平安期に見える郷名。
新野保(中世)】 鎌倉期に見える保名。
新野村(近代)】 明治22年~昭和29年の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7185539