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湯郷
【ゆのごう】


旧国名:美作

吉野川右岸の氾濫原に位置し北に塩垂山がある。往古からの湯治場で,地名は中世塩湯郷の略称に由来する。中世初期に「勝間田湯」と見えるのは,当地の温泉のことといわれる。「玉葉」治承2年3月23日条によれば,源雅頼が「美作勝間田湯」で風痺の治療をする予定にしていることが見える。また,「明月記」安貞元年10月10日条には,「勝間田」が膝足疾に験ありとの風聞が記され,同書寛喜3年7月22日条では,能登前司長政が来て,晦日頃「勝間田湯」へ行くといった旨が記されている。その他,「新抄」文永4年2月25日条(新訂増補史籍集覧続1)にも,「前左大臣下向美作勝間田湯云々」と見える。この勝間田湯とは現在の湯郷温泉のことである。中世にはこの温泉を中心に「塩湯郷」あるいは「湯郷」と称される領域支配の単位があった。
湯郷(中世)】 戦国期に見える郷名。
湯郷村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
湯郷村(近代)】 明治22年~昭和24年の自治体名。
湯郷町(近代)】 昭和24~28年の勝田郡の自治体名。
湯郷(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7187183