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下蒲刈
【しもかまがり】


瀬戸内海上,倉橋島の東方に位置する。蒲刈島(上下蒲刈島)の下島(下蒲刈島)にあたる。三之瀬戸を挟んで東に上島(上蒲刈島)があり,南方約2kmの海上に上黒島・下黒島がある。古くから内海交通の要衝で,戦国期には多賀谷水軍の本拠地として栄えた。島東部の三之瀬は「其潮流縈洄シテ三方ニ分ル」ことから名付けられたという良港で(芸藩通志),古来,三之瀬・下島と区分して扱われた。弘治3年8月16日の蒲刈島神田坪付に下島分として「のさた八満」「春日大明神」「わしのす八満」などの4貫586文が神領とされ,「三ノ瀬分」として「大明神かわらけ免」畠100目,「三ノ瀬厳島領」畠600目が記される(広島大学所蔵蒲刈島文書)。
【下蒲刈島村(近代)】 明治24年~昭和36年の安芸郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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