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鳥屋町
【とりやちょう】


旧国名:安芸

(近世~近代)江戸期~昭和40年の町名。江戸期は広島城下白神組に属す。承応~天和年間に豆腐屋町が改称して成立。広島城の南,元安川東岸に位置する。町名は成立当時に町年寄を勤めた鳥屋八右衛門にちなむ(知新集)。享保年間頃の町間数44間余(広島藩御覚書帖/県史近世資料編)。「知新集」では町間数45間余,町門1,家数26・竈数36(本竈8・借竈28)・人数160うち白銀細工1。山県屋はもと革屋町に住み馬具製造を業としたが,のち当町に移り御客屋守を勤めた。八百屋は郡方御用聞を勤め,繰綿問屋仲買職を業とした(知新集)。明治11年広島区,同22年広島市の町名となる。山陽鉄道の開通以前は元安川沿いの船問屋は船宿を兼ね,瀬戸内各所へ船を運航していたから旅行客も多く,鳥屋町界隈もにぎわいをみせていた。明治16年の広島諸商仕入買物案内記によれば,汽船問屋・旅館各3,酒商1。大正6年の戸数33・人口143,昭和26年の世帯数27・人口93。同40年大手町1~5丁目となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189979