釜ケ原
【かまがはら】
旧国名:周防
小瀬川の右岸に位置する。二代木山地に立地する南北に細長い地域であるが,人家は南半分の小瀬川沿いに集中。地名の由来は,2個の神釜があることによる。神釜は上ケ原西北の隅,大井手の川中と,蛇喰(じやぐい)の岸辺近くにあり,大石にあいた穴で直径1尺弱,深さ2尺程。水が8分目ほど満ちていて,どんな旱魃にも水位に変化はない。中に宝石という黄鼠色の小石が約3升位入っており,蓋石は同色の水晶製。
【釜か原(中世)】 戦国期に見える地名。
【釜ケ原村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【釜ケ原(近代)】 明治22年~現在の大字名。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7192414 |