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下郷
【しもごう】


旧国名:周防

椹野(ふしの)川下流域および同川支流の四十八瀬川下流右岸に位置する。中世までの当地は海岸の干潟であり,地内には津市と呼ばれる河口の港町があった。文明12年連歌師宗祇が山口を出発し,筑前博多ほか諸所に遊んだ時の紀行文「筑紫道記」(群書18)に,「かくて過行程に民屋一むら有,津の市といふ,左に河ながれ,海づらはやゝいりて物さびし」とある。小郡津あるいは小郡東津の市であったろう。なお天文5年8月16日に写したという「中領八幡宮文書」(地名淵鑑)に「津市船持中寄進 但弐尺四寸四面黒漆唐銅宝珠玉銅戸帳絹赤糸」と見え,当市に船持商人が存在したことが知られる。宗祇の紀行文の記事からみて,当地は椹野川右岸,河口付近にあったものと推測される。
下郷村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
下郷(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7193070