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東船町
【ひがしふなまち】


旧国名:周防

(近世)江戸期の町名。徳山城下の1町。城下南西部に形成された町人地の南端,海岸沿い。浜崎丁(東浜崎丁・西浜崎丁)の枝町として成立。寛保元年の「御領内町方目安」によると徳山東船町と見え,東西の長さ1町33間2尺で,道幅3間,家数は北側に26軒,ほか裏屋16軒,長屋1軒,木屋5軒,人数は西船町と合わせて275,うち男140・女135,牛1,井戸5か所,浦究御番所,山廻り御番所が置かれ,御高札場があり,戎小社1,廻船5,うち300石積1・170石積3・150石積1,ほかに西船町と合わせていさは6(60石積1・50石積2・40石積1・20石積2),漁船16,かせ網11帖,手くり網11帖(徳山市史史料)。橋本町など本町7町および東浜崎丁とは別に,はじめは町年寄を置かず目代役1人を置いた。「地下上申」には徳山村の小村・小名に当町の名が見え,当地の高札場の札数12枚,また,「公儀の御船ハいふに及ハす,との御札壱枚」とあり,当町に紙蔵と船手の番所がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7194201