真尾
【まなお】

旧国名:周防
佐波(さば)川中流左岸,矢筈ケ岳北麓に位置する。地名の由来は,南の山辺りの岩間から化生の者が尾を出すというので見に行ったところ,真に尾を出したことによると伝える(地下上申・注進案)。また,当地の「風光真に掬すべきなり。これを嘆美して真尾と名づけた」ものともいう(地名淵鑑)。真尾坂本の井手山に2つの古墳があり,矢筈ケ岳山麓地帯には弥生遺物包含層もある。松尾山光明寺の寺伝によると,延暦3年松尾山天皇院を創建,大同元年最澄により塔頭12院が整備され,西の高野山と称されたが天正9年焼失したという(注進案)。近年,礎石・石垣なども発見され,相当大きい修験系の寺院であったと思われる。
【真尾(中世)】 南北朝期から見える地名。
【真尾村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【真尾(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7194540 |





