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四季美谷温泉
【しきびだにおんせん】


那賀郡木沢村横谷字くれ石にある温泉。温泉名は,温泉付近を流れる樒谷(しきびだに)川の名にちなむ。温泉は木沢村役場から8.8kmの木沢村横谷にあり,さらに1kmさかのぼれば樒谷である。「木沢村誌」によると「木沢村では横谷,東浦の2地点で冷泉が古くからみられている。ともに砂岩層中から出ており同一層のものである」と記されている。こうしたことから横谷地区の泉源を利用して昭和58年2月1日に村営の温泉として開設された。泉質は単純硫黄泉。泉温は16.7℃,湧出量は毎分51.3ℓである。木沢村には,標高750mの山頂にあって元禄年間に快弁僧都が再建したと伝える阿波山岳信仰の拠点黒滝寺や,江戸期の建築法を伝え人形芝居の舞台として県有形民俗文化財となっている坂州の農村舞台などが残されているほか大釜ノ滝,大轟ノ滝などの渓谷美で知られる釜ケ谷峡谷などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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