池之尻
【いけのしり】

旧国名:讃岐

江戸期には池尻と記した。財田川と柞田(くにた)川に挟まれた平野部に位置する。標高92mの小丘母神山があるほかは平地で，川がないため周辺には特に溜池が多い。母神山山麓の三豊総合運動公園内に６世紀後半から７世紀にかけて造営された鑵子塚古墳がある。副葬品から被葬者は卓越した三豊地方の豪族であろうといわれている。また同公園内には群集墳として黒島林古墳群がある（観音寺市の文化財）。
【池尻村(近世)】　江戸期～明治23年の村名。
【池之尻(近代)】　明治23年～昭和30年の豊田村の大字名。
【池之尻町(近代)】　昭和30年～現在の観音寺市の町名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7197821