南条町
【なんじょうまち】

(近代)明治11年~現在の町名。上南条町と下南条町が合併して成立。丸亀町の1町となり,明治18年まで西組に所属。同23年市制町村制施行により丸亀町の1町となり,同32年市制実施にともない丸亀市南条町となる。同21年の戸数144・人口547(うち旧士族12),職業別人口は商業283・工業18・雑業246(丸亀市史)。旧城下の西端に位置し南北に細長い町で,商業地として発展した。江戸期以来西側の広い地域を寺院が占める。地名の由来は,城下草創期に阿野(あや)郡(南条郡)からの移民によって町が形成されたことから起こったという(丸亀市史)。寺院が多いところから明治初期には教育の地としての機能を果たし,丸亀小学校分校や那珂多度共立亀山中学校が置かれていた。大正4年には浜町から市庁が移され,当町寿覚院に仮庁舎が置かれた。東側は塩飽(しわく)町と接していたが,昭和40年代に塩飽町側が削られ,丸亀駅と国道11号(現主要地方道高松丸亀線)を結ぶ道路ができた。世帯数・人口は,昭和27年162・628(男268・女360),同56年107・299(男135・女164)。昭和25・26年地方(じかた),同55年西本町・幸町,同56年城西町の各一部を編入。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7199311 |





