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見立
【みたち】


(近代)昭和29年~現在の多度津町の大字名。もとは多度津町東白方の一部。古くは御館とも書いたともいう(新撰讃岐国風土記)。北西は瀬戸内海に接し,黒戸山の北に位置する。なお,江戸期は東白方村の枝村的扱いをうけていた。多くは荒蕪の地で,東白方は北方が海で南方に丘陵(多度津山)があるため開墾の余地がないので,西白方を越えてこの見立地方を開墾する許可を得て出作した。開拓が進むにつれて次第に移住して1郷を形成するに至った。なお昭和25年の調査によると農家数82,5反以上経営するもの60,5反未満22,専業農家数56,農業を主とする兼業農家15である。飼育家畜数は牛67・豚36など。同35年頃からはほとんど水稲は休止されて,全耕地でブドウ園が形成され,名産白方葡萄出荷の一翼をになっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199843