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明治村
【あけはるむら】


(近代)明治22年~昭和15年の北宇和郡の自治体名。広見川(吉野川)流域に位置する。松丸・豊岡・延野々(のびのの)・富岡・上家地・目黒村の6か村が合併して成立。大字は旧村名を継承し,6大字を編成。村役場を大字松丸に設置。戸数・人口は明治37年836・4,560,大正10年1,000・4,923。明治42年の産業は畜産業(牛・馬・鶏・鶏卵),養蚕業(養蚕戸数502)が主で,他に物産は生糸・木蝋・和紙・石灰・瓦・竹製品・酒・醤油・蒟蒻・豆腐・菓子。明治26年~昭和11年の間に,56件の火災が記録され,小作争議は大正13年9月,大字目黒を発端にして各大字に波及し,昭和5年頃まで止むことなく,第2次大戦後の農地改革によって終局した。大正12年宇和島鉄道が吉野生村まで延長され,大字松丸に松丸駅が設置された(現在の国鉄予土線松丸駅)。明治26年明治尋常高等小学校開設。昭和15年松丸町と改称。各大字は同町の大字として存続。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200128