死入道峠
【しにゅうどうとうげ】

越智(おち)郡玉川町の西北部,玉川ダム西方にあり,北条市との境をなす峠。標高380m。竜岡地区・九和(くわ)地区と風早(かざはや)郷を結ぶ庄府街道にある。荷物を背負っての峠の上り下りは死ぬほど苦しいというところから命名されたが,「死」を嫌って「紫」「四」の文字を当てることもある。峠の両側は広大な森林資源が広がるが,薪類は以前は馬の背に積まれて北条,または葛谷から菊間に出て,海岸回りで今治(いまばり)に送られた。しかし,昭和9年に県道北条三芳線が開通して半分の距離に短縮され,現在では1日数便であるがバスも走る。原田からの旧道は雑草におおわれているが,藩政期から昭和初期にかけては,牛馬を引いた奈良原参りの農夫や,菊間歌仙のお滝参りなどにもよく利用された峠である。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7201649 |





