半田村
【はんだむら】

旧国名:伊予

(近世)江戸期～明治８年の村名。新居郡島山郷のうち。小松藩領。西条平野東部，渦井川南岸に位置する。村高は「慶安郷村数帳」では315石余，うち田113石余・畑202石余，このうち当村分278石余・西条藩領下半田村分36石余で，寛文10年松平氏入部以降もこの領地配分は変わらなかった。「元禄村浦記」297石余，「天保郷帳」399石余，「旧高旧領」606石余。明治６年愛媛県に所属。「地理図誌稿」によれば，田畑65町余，うち田13町余・畑51町余，戸数193，人口男446・女439，牛80・馬31。原八幡社がある。土地肥沃で米麦作が盛ん。物産には綿70本・菜種子40石・楮皮150貫・櫨実2,040貫・藍葉500貫などがある。明治８年上島山・下半田村と合併して飯岡村となる。現在の西条市大字飯岡のうち。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7202725