沖ノ島
【おきのしま】
旧国名:土佐,伊予,伊予
宿毛(すくも)湾の入口の太平洋に浮かぶ島。沖にあることから沖ノ島と呼ばれている。「今昔物語集」巻26の「土佐ノ国ノ妹兄,知ラヌ島ニ行キ住メルコト(語)」には,兄妹が知らない島に漂着して生活した話が記され,「土佐ノ国ノ南ノ沖ニ妹兄(いもせ)ノ島トテ有トゾ人語リシ」とあり(古典大系),妹兄の島は沖ノ島と考えられる。「地名辞書」によると沖ノ島の古名は妹兄島といい,現在もこの島の最高峰を妹背山という。
【興之島(中世)】 織豊期に見える地名。
【沖之島(近世)】 江戸期の地名。
【沖ノ島村(近代)】 明治22年~昭和29年の幡多郡の自治体名。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7204616 |