下ノ加江港
【しものかえこう】

土佐清水市東部にある地方港湾。下ノ加江川河口に位置する。港周辺の基盤岩石は白亜紀四万十川層群須崎層。東側には観音崎が南向きに突出し，南東には久満崎があって避難港の役目を果たしてきた。河口にあるため洪水による港口埋没や施設の崩壊をたびたび受けた。昭和24年指定港湾に編入。周辺海域に好漁場を有し，船舶の増加と大型化のため港湾機能が十分でなく，整備が急がれている。施設は水深３ｍ，物揚場延長580m，バース数39，利用船舶は主に漁船で，３～15ｔクラスのメジカ・カツオの一本釣りおよび引縄，１～３ｔクラスのアマダイ延縄などの基地となっている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7206066