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樅ノ木山
【もみのきやま】


旧国名:土佐

仁淀川支流上八川川に注ぐ小川川左岸および高樽川流域の山間に位置する。地名は応永4年5月14日の某施行状(吸江寺文書/古文叢)に見える「吾川山之内桃木谷」が樅ノ木山になったとも,一帯に樅の木が多生することにちなむともいう。南朝の忠臣脇屋義治が現在の花の木集落に潜入したと伝える所を仮屋といい,近くに新田神社がある。また地内仏堂には豊臣秀吉軍に攻められて戦死した片岡城主左衛門太夫光綱の首を仮埋葬したという碑がある。松尾・川又・妙見・中峰・高樽・仏堂・奥大野の集落がある。
樅木山村(中世)】 織豊期に見える村名。
樅木山村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
樅ノ木山(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7208442