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津屋
【つや】


旧国名:筑前

多々良川下流域に位置する。古くからの集落は北岸にあり,南岸は江戸期干潟を埋め立てた田圃であった。多々良川の水位は満潮時には堤防内の陸地より高く,雨水期にはしばしば水患に見舞われた。大友左近将監貞宗の開基という顕孝寺跡がある。同寺は禅宗十刹の1つに数えられ,博多承天寺に匹敵する大寺。寺領は粕屋郡中および筑後に100町を有したという。開山は闡提和尚。天正年間キリスト教に帰依した大友宗麟が一宇残らず焼き払ったという(続風土記)。多々良川南岸の込田遺跡からは,弥生時代から古墳時代前期の集落址ならびに古代の掘立柱建物群が検出され,出土品の中には朝鮮半島舶載の土器がみられた。このほか津屋井田遺跡からは弥生時代末期の土器や木製農具を掘り出し,津屋方才田遺跡には条里地割を示す杭列が認められ,出土土器などから7世紀前後の遺跡と推定されている(福岡平野の歴史)。
津屋村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
津屋(近代)】 明治22年~昭和60年の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212876