木鉢トンネル
【きばちとんねる】

長崎市西泊町と木鉢町2丁目を結ぶトンネル。全長727.3m,幅8.5m。県道が通過し,2車線で両側に歩道もある。昭和50年1月に着工し,同54年3月完成,同年5月21日に開通した。長崎市の中心街から半径4~6km内にあるが,木鉢町1~2丁目・小瀬戸町・神ノ島1~3丁目の地区(小榊地区)は交通の不便な地域であった。これまで長崎港の西海岸に沿う道路は,飽の浦町~立神町間が昭和32年7月に完成。立神町~西泊町間が,西泊トンネル(長さ213m)を含めて同44年5月に開通して,市営交通船だけが頼りであった西泊町にもバスが開通した。しかし,小榊地区は,通勤・通学も船便(長崎汽船)か,山越えを入船町~飽の浦町と迂回する便数の少ないバスに頼るしかなく,陸の孤島の観があった。このため,西泊~木鉢間のトンネル開通は,同地区住民の長年の念願であった。昭和47年12月に始まる長崎港の第2次外港計画による木鉢~神ノ島間の公有水面埋立てによる工業用地(126.9ha)建設が契機となって,木鉢トンネルの建設が具体化した。トンネルの開通によって,飽の浦~木鉢間は距離にして約1.8km,所要時間は約10分短縮された。バスの便数は大幅に増便され,交通費も安くなり,住民にとっては二重の喜びであった。長崎市の中心街から車で約30分,浦上川の河口橋である旭大橋の開通によって,さらに交通至便な地域となり,工業地域や住宅地域としての発展が期待される。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7220412 |





