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富江神社
【とみえじんじゃ】


南松浦郡富江町松尾郷にある神社。旧郷社。祭神は八千戈大神・八幡大神・大山咋大神・大綿津見命。武社大明神と称した。護神さまと通称される。男女群島から富江の地に移った平家の落人高倉氏が奉持していた大和国大和神社(天理市新泉町)の神符を,寛文元年の富江五島家の成立に伴ってその氏神として祀ったと伝える。6年後に富江領主五島盛清が現社地へ奉遷,毘沙門天を合祀して武社大明神と号した。同時に神主として高倉平左衛門を任命,平左衛門は五社神社(福江市上大津町)神主月川金左衛門の許可を受けて月川壱岐と名乗った。現宮司は直系11代目だという。富江領の総社として広く領内の信仰を集めた。明治政府の神仏分離令により,明治元年毘沙門天像を妙泉寺(松尾郷)に移転。同3年富江神社と改名し,同7年村社,昭和17年郷社に列した。例祭は10月15日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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