竜頭泉
【りゅうとうせん】

東彼杵(ひがしそのぎ)郡東彼杵町にある滝。国道34号の東彼杵町千綿宿郷より千綿川沿いに東へ約7km入った,標高約300mの山間にある。正式名称は多良岳県立千綿渓竜頭泉。弘化2年,当時の大村藩主大村純顕に招かれた豊後日田の儒者広瀬淡窓が藩主とともに千綿川上流の山間の渓谷美を探勝し,大いに感激した。千綿川上流には48の淵があるが,彼は千綿川を1匹の竜の姿になぞらえながら,それぞれの淵に釜淵・竜尾淵・蓮花淵・呑空淵・木葉不浮淵・竜髯淵などと命名した。下流より39番目の淵に俗称八間滝(高さが8間)があり,淡窓にはその流れ落ちる水の姿が天に昇る竜の勢いに見え,また48の淵の中で最も壮観な感を覚えたのでここを竜頭泉と名付けたという。現在東彼杵町の貴重な観光資源となり,盛夏に涼を求める人,冷たい流しそうめんに舌鼓をうつ人,鯉料理を楽しむ人など,訪れる観光客は年間に8万人を数える(昭和57年10万1,280人,同58年8万1,774人)。また近くにバンガロー付のキャンプ場も設置され,年間に1万人前後(昭和57年1万1,628人,同58年9,384人)が利用している。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7223352 |





