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新地町
【しんちまち】


(近代)昭和15年~現在の八代(やつしろ)市の町名。もとは八代町の一部。球磨(くま)川支流前川の右岸に位置する。町名の由来は,江戸中期に八代城下の西方を新たに干拓して塩浜としたことによる。江戸期は八代城下外の加藤正方が造った塩田の塘西側の干潟で,新田干拓された松井開である。この新地の地先に,天明・安永・寛政年間に新田干拓が行われ,塩浜の位置は急速に沖に向かって延びた。明治期の字名浜成・北浜・古浜・新浜などである。もと潮塘の外側に松井家の騎射場も造られた。なお,八代の代々の城代は塩田の経営を熱心に進めた(八代市史)。大正15年総面積54町6反23歩の塩屋耕地整理が完了し,潮塘の跡地に碑がたてられた。昭和初期まで水田地帯であった当町も現在は住宅地となっている。昭和40年六反畑町・給地町・若宮町・浜成町の各一部を編入。同55年の世帯数254・人口806(男360・女446)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7225900