高橋往還
【たかはしおうかん】
熊本城下と坪井川の河口に近い港町高橋とを結んだ約4kmの道路。慶安4年の江戸江差上候御帳之扣には「小道 飽田郡之内 熊本ヨリ高橋町迄一里拾壱町 此ノ内 川弐ツ 一,市田川広拾間深六尺土橋 一,池上川広弐間半深壱尺土橋」とある。高橋は,宇土(うと)半島に三角(みすみ)港が築港され,明治32年九州鉄道三角線が開通するまで熊本の玄関口で,街道は人力車や荷車の往来でにぎわった。現在,主要地方道熊本玉名線が通り,沿道の熊本駅近くには総合卸売市場・八島住宅団地などができ,市街化が急速に進む。
![](http://jlogos.com/images/hyoshi/ktim.jpg) | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7226169 |