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三角港
【みすみこう】


宇土(うと)郡三角町三角浦にある港。宇土半島の先端に位置し,明治20年に開港した西港と同32年以降栄えた東港からなる。西港は三角ノ瀬戸に面し,明治17年5月,県の代表的港湾として築港に着手,オランダ人ムルドルの設計,工事費30万2,000円で完成した。福井県の三国港,宮城県の野藤港に次ぐ,3番目の国費による築港で,同20年8月開港,同32年8月貿易港に指定された。同年三角線が開通,その終点が東港地区の際崎であったため鉄道から離れた西港は漸次衰微し,港勢は東港に移った。西港は現在漁港。東港は,昭和4年12月重要港湾に指定され,同7年10月から内務省直轄で整備され,主要施設が整った。同26年1月19日に県管理の重要港湾となり,現在の規模は,1万t級岸壁2,6,000t級岸壁1,水面貯木場16万4,000m(^2),野積場3万4,480m(^2)。三角海上保安部や長崎税関三角税関支署がある。東港には,大正期に九州製紙八代工場(十條製紙八代工場の前身)に運ぶエゾマツ・トドマツなどが樺太(サハリン)・北海道から入港,三角線経由で八代まで輸送された。同58年の取扱貨物量は,輸出597t・輸入15万6,867t,移出13万5,562t・移入27万541t。主な取扱貨物は砂糖・コークス・化学薬品(移出),原木・砂糖(輸入),石油製品・重油・化学薬品(移入)など。昭和58年度から始まる三角港整備では2,000t級岸壁4と700t級岸壁2を増設,物揚場や浮桟橋7が新設され,同65年度に完成予定。三角島原国道フェリー(所要時間60分)は昭和39年以来九州国際観光ルートの重要な役割を果たしてきたが,利用客は同47年の約122万3,000人を最高に,同58年には89万74人(県下第2位)に減少。同年の自動車航送車両台数は10万5,664台(バス1万8,659・トラック5,588・乗用車7万7,462・その他3,955)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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