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鶴城
【つるがじょう】


旧国名:豊後

(中世)戦国末期に見える城名。豊後国大分郡戸次(へつぎ)荘のうち。鶴ケ城・鶴賀城とも見える。大野川の右岸に沿って通る国道10号の東,大分市大字上戸次字利光地区に所在した。城名は,「大友家文書録」所載の「戸次・鶴崎戦争物語」や「豊後国志」「両豊記」など編纂物に見える。大友家臣利光(としみつ)氏の城郭。天正14年11月日向を通り,梓峠・宇目(南海部(あまべ)郡宇目町)・三重(大野郡三重町)を経て大分郡に入った島津家久勢は,まず利光宗魚(そうぎよ)の守る鶴城に対し,伊集院美作守・白浜周防守・野村備中守らを大将に攻撃を開始した。12月7日から12日まで攻防が繰り返され,10日には城主宗魚が戦死。11日救援として大友義統(よしむね)・仙石秀久・長宗我部元親・信親父子が駆けつけたが大敗を喫し,それぞれ退却したという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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