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浜脇温泉
【はまわきおんせん】


別府市の南部にある温泉。市街の南端に位置し,朝見川断層が南側に続き,その崖下を東流する朝見川の河口付近に湯街が形成されている。泉質は単純泉で,リューマチ・外傷に効能がある。泉温は50~60℃と低温である。市内でも温泉孔が密集した地域で,比較的採湯深度も浅く,「豊後国志」に,「朝見郷浜脇村に在り,海浜砂中湧泉あり。浴法甚だ奇,先づ沙を発いて全躯を痤め,惟頭面之を出す,泉漸く浸洽,快浴一炊時善く疝痼疾を治す」とある。また「地名辞書」に,「浴槽数区に分ち,海潮を通じて泉温を節度す,凡別府浜脇二村の浴舎凡百戸,豊後に於て第一の温泉地と為す」とある。最近湧出量の減少でさびれつつあったが,家族連れ向きの静かな温泉地として復興している。別府八湯の1つ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7232747