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青島
【あおしま】


旧国名:日向

日南海岸北部に位置し,東は日向灘に面する。山地が海岸に迫り,平地は10%程度である。東方海上に浮かぶ青島は,周囲約900mの小島で,対岸の陸地から干潮時は歩渡できるが,現在はコンクリート造りの弥生橋ができて渡るのに不便はない。島内の植物はビロウ樹をはじめ熱帯・亜熱帯性植物27種の草木が繁茂し,中でもビロウ樹は幹の高さ6~9mに及び密林をなしている。島をめぐる岩礁は海水の浸食によって波状に層列をなして奇形を呈し,亜熱帯植物群落は希有の森林植物相として国の特別天然記念物に,隆起海床と奇形波食痕は地塊運動浸食の理由で国の天然記念物に指定されている(昭和9年5月1日)。青島のほぼ向かい側に青島塚がある。縄文後期~晩期のもので,遺物も多く検出され,クジラの骨や頭部に装飾文様のある長さ15.8cmの骨針など珍しい出土例がある。青島内に鎮座する青島神社は彦火火出見尊・妃豊玉姫・塩土老翁を祀り,毎年旧暦12月27日には若い男女の裸参りが今日なお盛んに行われている。この行事は「日本書紀」の海幸(火闌降尊)と山幸(彦火火出見尊)の兄弟の物語の中,山幸がにわかに海神宮からこの浜に帰還の際に人々は衣類を整える間もなかったので,裸のままで迎えたという故事にちなんだものという。
青島(中世)】 室町期から見える地名。
青島村(近代)】 明治22年~昭和26年の自治体名。
青島町(近代)】 昭和38~54年の宮崎市の町名。
青島(近代)】 昭和54年~現在の宮崎市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7234240