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幸脇
【さいわき】


旧国名:日向

古くは才脇とも書いた。耳川下流域に位置し,東西に長い丘陵地帯。東は日向灘に臨み,リアス式海岸が続き,東南には権現山のある権現崎がある。集落は耳川流域にあり,河口が中心地。縄文時代の集落跡も地内飯谷・幸脇など耳川沿岸に分布する。海岸部の金ケ浜南端の土手の内の鼻に円墳4基,少し離れた字馬ミゾに前方後円墳が所在し,昭和12年平岩の古墳とともに岩脇古墳として県史跡に指定されたが,現在は消滅しており,説明板や標柱で古墳の所在地がうかがえるにすぎない。耳川河口周辺は耳川古戦場。天正6年11月児湯(こゆ)郡高城で豊後大友氏と薩摩島津氏が激突し,大友勢が敗れて壊走,耳川まで島津軍の追撃を受け,多大な死傷者を出した。平岩に至る海岸は金ケ浜と呼ばれる美しいリアス式海岸で,風光明媚な名勝地として観光客も多く,遠見集落には民宿が立ち並ぶ。耳川を挟んで対岸の美々津の町並みを見下ろす権現崎突端の権現崎公園には若山牧水の歌碑があり,「海よかげれ水平線の黝(くろ)みより雲よ出て来てわたれかし」の歌が刻まれている(ふるさとの散歩道)。
幸脇村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
幸脇(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7235060