100辞書・辞典一括検索

JLogos

37

三秀台
【さんしゅうだい】


西臼杵(にしうすき)郡高千穂町五ケ所にある五ケ所高原の南部に位置する小丘陵。北東から南西の方向に延び,幅約100m,長さ約500mと細長い。第四紀更新統の阿蘇溶岩からなり,標高は840m,比高30mのススキや雑草に覆われた原野となっているが,眺望は素晴らしい。視界は360度開け,西方には阿蘇山(熊本県),遠く北の方には九重の山並み(大分県),近くは東に祖母山(1,756.7m),南西に国見岳(1,087.7m),南東に赤川浦岳(1,231.8m)などを拝望することができる。すなわち,日向・肥後・豊後の3国を望むことができる丘という意味で,三州台と古くからいわれてきたことに地名由来があると思われる。日本アルプスの命名者であるイギリス人牧師ウエストンは明治23年に五ケ所高原を訪れ,九州の軽井沢と賛嘆した。これを記念して丘上にウエストンの記念碑がたてられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7235105