平郡
【へぐり】

旧国名:日向

「へごおり」とも呼ぶ。古くは平群と書く。一ツ瀬川支流の三納川下流右岸から三財川下流左岸にかけて位置する。地名の由来は，平群氏の居所であったことによるという（地理志料）。これが平郡と書くようになり，それにともなって「へごおり」とも呼ぶようになったのであろう。「日向地誌」は平郡と書くようになったのは天正年間からだとする。地内および隣接する三納には前方後円墳３基，円墳62基，横穴５基があり，昭和19年三納古墳の名で県史跡に指定された。当地に伝わる平郡十五夜踊りは三味線・鉦による太鼓踊りで，地内の大将軍社と三納川原に奉納する。
【平群郷(古代)】　平安期に見える郷名。
【平郡荘(中世)】　平安末期から見える荘園名。
【平郡村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【平郡(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7235955