入来峠
【いりきとうげ】

薩摩郡入来町と日置(ひおき)郡郡山町との境にある峠。標高約410m。国道328号が通る。県内の国道にある峠では,紫尾峠や川辺峠と並んで高所にある峠の1つ。明治26年3月には,鹿児島から当峠を経て宮之城まで県道が開通した。同道は昭和45年に国道328号に昇格した。峠は八重山塊の一部にあり,分水界をなし,北には川内川支流樋脇川,南には甲突川支流川田川が源を発する。峠付近に露出する岩石は,新第三紀層の泥岩・凝灰質頁岩・凝灰質砂岩である。峠西方の路傍(郡山町)にある凝灰質頁岩や凝灰質砂岩には植物化石が含まれる。また県下では,垂水(たるみず)市咲花平や隼人町にしか発見されていない大隅ライト(大理石)と呼ばれる鉱物が峠付近でも確認されている。峠北西方に広がる八重高原には,昭和37年に入来町営の八重放牧場が開場した。また同43年4月1日には,鹿児島大学農学部入来牧場も開場した。同牧場には県天然記念物トカラ馬をはじめ緬羊などが飼育されている。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7236668 |





