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長島
【ながしま】


旧国名:薩摩

八代海の南西部に位置する島で,周囲82km余の長島本島,諸浦島・伊唐島・獅子島のほか無人の小島からなる。東南部は黒之瀬戸(隼人迫門)を隔てて脇本(現阿久根市)と,北西部は長島海峡を間にして天草諸島と対しており,南西部には東シナ海が広がる。「続日本紀」によれば,宝亀9年11月13日,遣唐使第12回の第1船が唐からの帰途遭難し,判官大伴継人以下41人が肥後国天草郡西仲島に漂着したとあり,当時長島は肥後国天草郡に属していたので,この仲島は現在の長島だと考えられている。永禄年間以前は肥後国に属しており,地名の由来は肥後と薩摩の中間にある島(中島)の意か(長島郷土史)。戦国期まで長島氏が城川内(じようかわうち)の堂崎城に拠って長島一円を支配していたものと推定される。南北朝期の至徳元年閏9月23日付犬追物手組覚書には「宮内大輔 嶋津修理亮殿 伊東薩摩守 伊東伊豆守 長嶋伊豆守 上津浦上総介 牛屎采女 佐敷越中守 渋谷近江守 渋谷豊後介 検見相良近江守 吹次志岐又次郎」とあって長島伊豆守の名が見え(志岐文書/熊本県史料),その後,相良氏の「求麻外史」や「菊池氏関係文書」などに長島但馬守・長島兵部少輔などの長島氏が見える。
長島(中世)】 戦国期に見える地名。
長島郷(近世)】 江戸期~明治22年の郷名。
長島町(近代)】 昭和35年~現在の出水郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7238477