赤間山
【あかまやま】

渡嘉敷島北部にある山。渡嘉敷村渡嘉敷に属す。標高227.3mで,渡嘉敷島の最高点をなす。山頂からは沖縄海岸国定公園に指定されている慶良間(けらま)諸島の全貌が眼下に開け,北・西の洋上に久米島・渡名喜島・粟国(あぐに)島を望み,東方には那覇(なは)市街地の林立するビルがかすむ広大な展望景観を味わうことができる。王府時代には山頂に烽火台が置かれていた。付近の海域は中国との航路に当たっていたため,冊封船の来着は西端の久米島から烽火によって渡名喜島へ知らされ,座間味島の番所山,赤間山を経て首里へと伝達された。西方の谷間は,米軍上陸の翌日の昭和20年3月28日に住民329人が集団自決したところで,昭和26年に戦争の犠牲者を祀る白玉之塔が建てられた。同37年付近一帯を米軍が用地として接収し,ミサイル基地を設けたため,白玉之塔は渡嘉敷港の北の現在地に移された。同44年米軍用地が返還され,同48年6月跡地に国立沖縄青年の家が開設された。観光と研修を兼ねて訪れる人々が跡を絶たない。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7239593 |





