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新城
【あらぐすく】


旧国名:琉球

方言でもアラグスクという。宮古島南東部に位置し,北と東は海に面する。標高70m内外の平坦な段丘地形が開け,80m内外の石灰岩小丘が点在,北・東海岸部では90mに達し,急崖をなして海に落ちる。牧中御嶽遺跡は,北方の海岸上の丘陵(標高92.1m)の南斜面にあり,土器片や陶磁器が採集され,グスク時代の遺跡と考えられる。この付近は,「高腰の按司のアヤゴ」に謡われている「新腰の女按司」が支配していたと伝承され(アーグ48/歌謡大成Ⅲ),牧中御嶽遺跡も女按司とかかわりをもつと考えられる。新生遺跡は,丘陵背後の砂丘地に形成された遺跡で,多量の貝殻が散乱し,スジガイ製利器・ニコブシ製利器が採集される。立地条件や遺物などから,牧中御嶽遺跡よりもかなり古い遺跡と考えられる。
新城村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
新城(近代)】 明治41年~現在の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7239715