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糸数
【いとかず】


旧国名:琉球

沖縄本島南部,雄樋川上流域に位置する。方言ではイチカジといい,イチカジとは弥果のカチ(垣)の転訛であり,垣とは台地と海岸低地との境界点を意味する言葉で,当地が石灰岩台地の西端に位置していたことから,東部の住民が名付けたものと思われる。島尻郡の最高地点(193.2m)の西南断崖上にある糸数城跡は,三山鼎立時代のものといわれ,国史跡に指定されている。「おもろさうし」に,「いとかすにおわるてだ(糸数にいらっしゃる按司)」とある城主は,糸数世の主とも称したが,第一尚氏によって亡ぼされた。古くはサナン・クルク・イトゥカジ・メーバル・シキナ・アダン口・ヤカンなどの小集落が散在していたといわれるが,それらが次第に本集落に集中したものであろう。旧暦6月の稲大祭の時に,稲の豊穣を予祝して謡われるウムイに,「糸数」「やかむくだ」が見える(ウムイ34・35/歌謡大成Ⅰ)。「くだ」はマキョに相当する聖名である。
糸数村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
糸数(近代)】 明治41年~現在の玉城村の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7239814