100辞書・辞典一括検索

JLogos

45

嘉津宇
【かつう】


旧国名:琉球

方言ではカチュウという。沖縄本島北部,本部(もとぶ)半島北部の港川上流域,乙羽岳に連なる山地西端の山間部に立地する。地名は,かつて嘉津宇岳北東麓に位置していたことによる。今帰仁(なきじん)城の落武者豆按司の次男降口之御主前の長男が集落を開いたといわれる(伊豆味誌)。旧家である仲村家(屋号ユレー屋)は按司位牌を祀り,絹地の琉装衣ほか数点の遺物を保存している。伝承では琉装衣は阿応理屋恵按司の神衣装だという。また北山(ほくざん)滅亡の際,貴族がこの家に隠遁していたともいうが,遺物のほかは何の記録もなく,その人物と同家との関係は不明である(国頭郡志)。もし北山滅亡とかかわるとすれば,現在地への移動以前のことである。地内に氏神を祀る嘉津宇神社がある。
嘉津宇村(近世)】 王府時代~明治36年の村名。
嘉津宇(近代)】 昭和22年~現在の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240191