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島尻
【しまじり】


旧国名:琉球

方言でもシマジリという。久米島の南部,阿良岳の東方に位置する。東は島尻湾に面し,南部を流れる島尻川河口の砂州に集落を形成。「おもろさうし」に「しましり」と見える。島尻岬に岩礁が海に迫るテー山というところがある。弘治13年(1500),久米島の神女君南風が,八重山のオヤケ・アカハチの乱を平定する首里王府軍に従軍した際,テー(松明の竹)を採った場所と伝える。島尻岬東南2.5kmの海中にトゥンバラーという岩があり,昔から小型漁船の目印にされている。与那嶺城跡があるが,記録や伝説はない。
島尻村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
島尻(近代)】 明治41年~現在の仲里村の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240698