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桃原
【とうばる】


旧国名:琉球

方言でもトウバルという。沖縄本島中部,中城(なかぐすく)湾に注ぐ兼久川上流域に位置する。集落は運玉森北麓に形成される。運玉森は伝説上の義賊ウンタマギルー(運玉義留)の最期の地であるという。地名は,首里の士族が400~500年前から移住していたが,出身地の桃原にちなみ名付けたものという。集落の東側に桃原古島と呼ばれる地域があり,その一部には桃原シジと称される集落跡がある。首里の弁ケ嶽から桃原・安室(あむろ)までの坂道をズケムラビラ(瑞慶村坂)という。桃原・安室の西の丘を御茶当山といって,尚円王(1470~76在位)が内間にいた時代,これに仕えたま五良の伝説がある(南島風土記)。
桃原村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
桃原(近代)】 明治41年~現在の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7241109