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比嘉
【ひが】


旧国名:琉球

方言ではピズガー(ズは中舌音)という。宮古島東部に位置する。標高70m内外の平坦地が多いが,石灰岩の小丘が点在し,北東部の海岸では80mないし110mと高まり,断崖をなして落ちる。北端の丘陵上(113m)には,グスク時代の高腰(たかうす)城跡がある。城は,「雍正旧記」に長さ30間・横23間とある(平良市史3)。城跡からは野城式土器・中国製陶磁器・須恵器などが出土する。高腰城は,14世紀頃の高腰按司の居城で,付近の諸按司を糾合し,宮古全域を支配しようとしていた与那覇原軍に対抗した。しかし,同盟軍であった中喜屋泊村の内立按司が与那覇原軍についたため,高腰城は落城したという(宮古嶋記事仕次/平良市史3)。高腰按司は,新腰(現在の新城(あらぐすく)北部)一帯を支配していた女按司を,牧場管理不行届の責任を追及して,支配下に収めたといわれる(宮古島庶民史)。このことを謡った「高腰の按司のアヤゴ」の中にも「たかうす」という地名が見える(アーグ48/歌謡大成Ⅲ)。城跡の北側に按司の井が残る。200m程南には高腰御嶽があり,さらにその西100mに野嘉那川と呼ばれる湧泉がある。集落は,城跡の南800mの緩やかな傾斜地に立地し,南東には近世から使用されている大川と呼ばれる湧泉がある。
比嘉村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
比嘉(近代)】 明治41年~現在の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7241493