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大原町(近代)


 明治36年~昭和30年の東磐井郡の自治体名。大字は編成せず。面積79km[sup]2[/sup]。大正7年の戸数770・人口6,017,職業別戸数は,農家366・商業67・工業30・公務自由業22・その他5,物産の主な物は,米・麦・大豆・繭の農産物,木材・薪炭の林産物で,2歳馬の生産販売は90頭。また酒・醤油の醸造業も水質の良さに支えられて増加した(県町村誌)。学校は,大原本校1・内野分校1,大正3年に本校に図書館が併置されており,蔵書数は1,500部で,町民文化の向上に役立っている(同前)。同14年国鉄大船渡線が開通し,摺沢駅が摺沢村に開設されると一関方面への交通が便利となり,道路整備もされ,摺沢村から当地を経て気仙郡高田町方面へのバスの便も開けた。人口は,同年6,293,昭和5年6,793,同10年6,627。「県郷土誌」によると,同11年の世帯数は1,140で,職業別戸数は,農業878・商業142・工業61。物産は,米・麦・大豆・煙草・繭および馬・鶏・木材・薪炭などと変化はなかったが,第2次大戦後は馬産から畜産へと変化していった。同30年大東町の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7253193