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小舟渡(近代)


 昭和29年~現在の花巻市の地区名。もとは花巻市高木(旧花巻町の大字)。北部の上小舟渡,南部の下小舟渡からなる。もと高木村の北西部であったが,貞享3年北上川の河道変更に成功したため高木村と北上川をはさんで分離された形となった(花巻市史4)。昭和27年の世帯数98・人口527(男247・女280)。同31年県下初の国道バイパス(現国道4号)が小舟渡の東側に着工,同36年桜町から桜橋をわたり,小舟渡を通過し宮野目へ抜けるバイパス線が完成したことにより,南北の交通が便利になった。同40年には花巻駅から国道にT字に結ぶ市道が完成。昭和32年私立花巻商業高校(現花巻東高校)が開校。同38年自動車学校が開校。スーパー,花巻職業高等訓練校なども建てられ,発展しつつある。同40年の世帯数185・人口785(男387・女398)。神社として慶長19年に造営されたといわれる八幡神社がある。同社は当地区が洪水にあっても境内には浸水することがないことから別名,浮八幡ともいわれ,また花巻城の鬼門に位置しているため城の鎮護として藩士の崇敬が篤く,月次の祭日は神域で射術を鍛えたという(花巻市史2)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7253744